今日は祖母の命日。思い出の味「五平餅」を作る

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こんにちは。こももです。

今日は母方の祖母の命日です。

長野県の郷土料理「五平餅」

13年前に96歳で亡くなった祖母。

いつもニコニコ、曲がった足腰で「うんしょ、うんしょ」と言いながら毎日畑へ繰り出していた、とても優しいおばあちゃんでした。

そんな祖母の命日にちなみ、昨日は母みっちゃんが伯母と一緒に五平餅(ごへいもち)を作りました。

2人にとって五平餅は母の味、子供の頃を思い出す懐かしい料理なのだそう。

ところでみなさんは五平餅をご存知ですか?

五平餅は、半搗き(はんつき)にしたうるち米を串に刺し、味噌や醤油ベースのタレをつけて焼いたもので、木曽・伊那地域のほか、岐阜県、富山県、愛知県、静岡県などの中部地方の山間部に伝わる郷土料理。

信州の特産品であるくるみをすりつぶしてつくる「くるみ味噌」は代表的な味で、素朴な味付けが信州らしい一品である。

農林水産省 うちの郷土料理

なんと!長野県以外でも古くから食べられているんですね。

材料はお米、くるみ、信州味噌、砂糖とシンプルながら、ちょっぴり手間のかかる五平餅。

炊いたお米やくるみを潰すのが手間なのですが、みっちゃんの幼い頃はくるみの殻を割るところから始まったので更に手間だったらしい。

おばあちゃんの五平餅を作る!

昨日私は仕事で手伝えなかったので、伯母とみっちゃんの2人で五平餅を作りました。

(私はちょこちょこ撮影にだけお邪魔)

せっかくなので五平餅の作り方もご紹介していきたいと思います。

まずはタレ作りからスタート。

くるみをすりつぶし、水を加えながら信州味噌と砂糖で味付けします。

伯母が器を押さえ、みっちゃんが擦って味付け。

これが結構力が要るし時間もかかる!

が、思い出話をしながら2人で楽しそうに作業していました。

完成したタレがこちら。甘じょっぱいタレでございます。

さて、タレを作っている間にお米が炊き上がりました。

その量、なんと5.5合!

ごへいごんごう

だからね

ごへいごんごう?

「ごへいごんごう」とは「五平五合」のこと。

昔は米が貴重だったため五平餅はハレの日の料理として食べていたもので、当時は、五平餅は大変なご馳走だった。

あまりに美味しくて「1人で5合は食べてしまう」という意味で、その美味しさを「五平五合」と表す。

農林水産省 うちの郷土料理

へぇぇぇ「5合食べてしまうほどおいしい」という例えか!

でも待って!

今回食べるのは80代、79歳、50歳の女性3人よ?

ちょっと炊きすぎじゃない?笑

炊き上がったうるち米をボウルに移し、熱いうちに半搗き(はんつき)にしていきます。

これがまた老女2人には重労働(笑)

不思議なもので自然とおばあちゃんの口ぐせ「うんしょ、うんしょ」を口にしながら、2人で一生懸命潰していましたよ。

仕上がりはこのくらい。

8分ほど搗いた状態、少〜し米粒の食感が残る感じですかね。

お次は搗いたお米を平たい団子状にしていきます。

おばあちゃんの五平餅は平たい丸型。

今回は小さめに。

そしてこの状態で両面を少し焼き色が付くくらいまで焼きます。

五平五合、なくはない(笑)

ここまで来ればほぼ完成。

焼いた餅を串や棒に刺し、タレを両面につけて少し炙るだけ。

五平餅特有の平たい棒(アイスの棒みたいな)がないので、割り箸で代用。

たっぷりめにタレを塗って、コンロ直火で豪快に炙る!笑

本当は囲炉裏で焼いたり炙ったりするのがいいんですけどね。

網に載せて焼いても良いんだけど、それだと網にタレを持ってかれちゃうんですって。

それが勿体無いし洗うのも大変!ということで直火炙りとなりました(笑)

このね、タレがちょっと焦げるのがいいんです。

香りも風味も出て最高!

程よく搗いたお米と甘さを加えた信州味噌がベストマッチ。

炙っては食べ、炙っては食べを3人で繰り返し、気づけば3人で作った半分ほどを平らげていました。

え!ほぼ3合食べてるじゃん!

さすがに五平五合は大袈裟だけど、一食で1合近く食べるってどんだけ(笑)

恐るべし五平餅!

でも不思議とペロリと食べられちゃうんです。

とてもおいしい五平餅、みなさんもぜひ作ってみてください。

それでは、また。

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