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こんにちは。こももです。
先日、ちょっと驚いたというか考えさせられた出来事がありました。
発端は私のひとこと
去年の秋ごろでしょうか。
父とっちゃんの身体能力の衰えと認知症の進行に危機感を抱いていたので
ちょっと顔を見にきた方がいいかも
と関西に住む妹のんちゃんに言ったことがありました。
のんちゃんには、明け方に転倒した、要介護申請をした、デイサービスに通い出したなど、事あるごとにとっちゃんの様子を連絡しています。
なので大まかに状況は理解しているけど、状態まではどうしても把握できないのが現状。
とっちゃんは理解力や判断力、記憶力など軒並み低下しているけど、私たち家族のことはまだ忘れていません。
でもいつその日が来るかわからない。
コロナ禍以前は年に1〜2回は帰省していたのんちゃんですが、もう3年以上帰省しておらず会えていません。
この会えない状態のままとっちゃんが私たちのことを忘れてしまったら。
日々を共に暮らしている私たちより、離れて暮らし、さらにここ数年会えていないのんちゃんの方がショックを受けるし後悔が残るのではないか。
そういう思いから出た言葉でした。
そうだね
近いうちに行こうと思う
のんちゃんも近々に会いに行く必要性を感じ、年末年始などの混雑期を避けて休みを調整してみる、と言ってくれました。
メインは東京観光?
年が明けて、状態がさらに悪化したとっちゃんについて話していた時のこと。
姪っこ2人と一緒の部屋で電話をしていたのんちゃんが、後ろで騒いでいる姪っこに話しかけました。
2月か3月に東京に行くよ
やったー!原宿行きたい
私は浅草!
(え?3人で来るの?)
正直、驚きました。
現在の我が家は未だかつてない程のてんやわんや状態。
とっちゃんの症状が落ち着かず、母みっちゃんも私も夜もろくに寝れない日々を過ごし、自分たちの食事もままならない。
以前のように我が家に泊まってもらうことも、もてなしてあげることも、遊びに連れて行ってあげることも出来ない。
私だってもちろん姪っこには会いたい。
両親にも会わせてあげたい。
そしてお年頃になった彼女たちに東京観光もさせてあげたい。
彼女たちが幼い頃は私が選んだスポットに連れて行ってたけど、今では「ここに行きたい!」という場所もあるのだろうと思う。
でもね、今回はちょっと違うのよ。
申し訳ないけど、今回はそういう趣旨の東京行きじゃないのよ。
なので、てっきり「ママ(のんちゃん)だけが行くんだよ」と言うと思っていたら
楽しみだね
と来たもんだ。
その後も「あそこにも行きたい」「これが食べたい」と大盛り上がり。
(モヤモヤ)
私のモヤモヤした違和感を伝えるのは後日にすることにして、その日は電話を切りました。
ほんの少しの言葉が足りなかった
とはいえ、のんちゃんが姪っこと3人で帰省することに違和感を感じているのは私だけなのかも?と思い、母みっちゃんに(私の感情は伝えず)会話の内容をそのまま伝えてみました。
それは困る
のんちゃん一人で来るんじゃないの?
、、、だよね。
みっちゃんと私の思いと違和感は完全に同じでした。
なので後日、LINEで「今の状態だと泊めてあげられないし、食事も用意できないし、遊びに連れてってもあげられないから、来るのはのんちゃんだけにしてくれない?」と伝えたところ
日帰りで行くよ
浅草も日帰りなら行けるし
という衝撃の返信が!
そりゃ新大阪↔︎東京は片道2時間半、浅草観光は十分に可能だよ。
でもメインの目的は浅草観光じゃないよね?
じゃあ家には来ないの?
浅草にはお父さんに会った後に行くって話
本当に「顔見るだけ」のつもり?
今回はね〜
愕然としました。
確かに「ちょっと顔を見においで」とは言った。
言ったけど、本当に「顔を見るだけ」と思っていたとは!
日々悪化しているとっちゃんの状態も、ここ数ヶ月の介護関連の手続きについても、置かれているみっちゃんや私の状況も伝えてきたつもり。
様変わりしたとっちゃんに会うための3年ぶりの帰省が「顔を見るだけ」?
家の状態は気にならない?
小さい体で日々奮闘している老いた母親みっちゃんの顔も「見るだけ」?
短い電話やLINEでは伝えられない色んなことがたくさんあるよ?
、、、と悶々としましたが。
のんちゃんにはのんちゃんの生活があって。
私たちの娘や妹でありながら、妻や母親でもあって。
こちらの状況を伝えているのだから汲み取って欲しい、と言うのは私の勝手だな、と思い直しました。
そうか、わかったよ
でも時間を取ってみっちゃんにも寄り添ってあげて欲しいんだ
はっ!そうだよね
ごめん
今回はひとりで行くわ
ほんのひと言加えるだけで意思の疎通がすんなりと(笑)
のんちゃんはとっちゃんの介護を他人事と思っているわけではなくて、お互いの「ちょっと顔を見に行く」の認識がズレていただけなんですよね。
姉妹だから家族だから皆まで言わずともわかるはず、と言うのは違うなと実感しました。
言葉にする、伝えることって大事。
と、あたらめて認識した出来事でした。
それでは、また。